「手に職をつけて働きたい!」「保育関係の仕事に興味がある」「子育ての経験を活かしたい」と思っても、どうやって保育士資格を取得すれば良いのか、最初は分からないことだらけですよね。
保育士資格を取りたいけれど、学校に通うお金も時間もない
独学で保育士資格は取れるの?費用はどのくらいかかる?
この記事では、子育てをしながら隙間時間を見つけてコツコツ勉強して、知識ゼロ、勉強が得意なわけでもない主婦が保育士資格を取った体験をもとに、独学で保育士資格は取れる?費用をかけずに保育士になれるのか徹底解説していきます!
保育士資格は独学で取れるのか?
保育士資格は独学で取れるのか?というと、保育士試験は独学で取れます。
保育士試験の内容は、一次で筆記試験、二次試験では実技試験を受けます。
以下に保育士試験の内容を詳しく解説していきます。
保育士試験を独学で取る参考にしてみてください!
保育士試験の内容:筆記試験
保育士試験の内容筆記試験は、全8科目からなります。()は満点点数
- 保育原理(100点)
- 教育原理及び社会的養護(各50点)
- 子ども家庭福祉(100点)
- 社会福祉(100点)
- 保育の心理学(100点)
- 子どもの保健(100点)
- 子どもの食と栄養(100点)
- 保育実習理論(100点)
保育士試験の内容:実技試験
保育士試験の内容実技試験は、筆記試験を合格した者だけ受けることができる。
保育士試験実技試験は以下の3分野から2つを選んで受験します。
保育士試験の合格基準・合格率
保育士試験の合格基準・合格率は、筆記試験では各科目60%正解する必要があります。
保育士試験筆記試験の合格基準
各試験科目で60%正解する必要があるので、100点満点の科目は60点取れれば合格ということですね。
20問中8問までは間違えてもOKだよ!
教育原理と社会的養護は合格基準が他と異なるためくせ者と言われています。
ニコイチ科目と呼ばれる教育原理と社会的養護を説明していきます!
教育原理と社会的養護
「ニコイチ科目」と呼ばれ、合格するには2科目とも50点満点中30点以上取る必要がある。
片方の科目が合格していても、もう一方が不合格であれば、次の試験も「教育原理と社会的養護」をセットで受けなおさなくてはいけなくなる。
教育原理と社会的養護は各10問しか問題がないため30点取るためには4問しか間違えることが許されない。
4問しか間違えられないのは厳しい・・・
保育士試験の合格率
保育士試験全体の合格率は約20%前後台で推移しており、難易度は高いといえます。
難易度が高い理由は以下の3点です。
実技試験の合格基準・合格率
実技試験の合格基準・合格率はというと、実技試験は6割以上の得点で合格。50点満点なので各分野30点を取れれば合格となります。
保育士実技試験の合格率は厚生労働省による「保育士試験の概要」によると平成19年に73.4%と最も低いが、それ以降は80%後半で推移しており、実際に独学で挑んだ私も実技試験はきちんと対策さえすれば難しくない試験だと思いました。
【これで合格】私が使ったテキスト・問題集
【これで合格】私が使ったテキスト・問題集はというと、以下に挙げる6冊です。
【私が使ったテキスト・問題集】筆記試験対策編
【私が使ったテキスト・問題集】筆記試験対策テキストをご紹介します。
- 「いちばんわかりやすい保育士合格テキスト」[上巻][下巻]/成美堂出版
- 「1回で受かる!保育士過去問題集」/成美堂出版
- 「保育士試験科目別リベンジセット社会的養護」/ふくしかくネット
- 「保育士養成講座 「社会的養護」 「社会福祉」 「教育原理」」/全国社会福祉協議会
- 「保育士試験完全予想模試」/成美堂出版
- 「新 保育所保育指針を読む」/全国社会福祉協議会
【私が使ったテキスト・問題集】実技試験対策編
- ユーキャン実技試験対策テキスト造形・言語(DVD付)/ヤフオク!で購入
- 色鉛筆(ちょっと高価な色鉛筆を買った)
私が実際にやった勉強法
私が実際にやった勉強法はというと、とにかく書いて覚えるです。
【私が実際にやった勉強法】保育士筆記試験編
とにかく解いて、書いて、覚える
ひと通り、保育士合格テキスト[上巻][下巻] を読んでから解き始めるのではなく、最初から保育士過去問題集を、調べながら解く→書いて覚えるを繰り返す。
過去問題集を3回はやりこんだと思います。
保育士合格テキストに書いてある内容では足りないな、と思った「社会的養護」「社会福祉」「教育原理」は全社協テキストを買って重要なところのみ読みこみました。
過去問題集の答えを暗記するくらいやりこんだ後は、予想模試を解き、自分が分からないことをあらい出して、ネット、時には図書館などで文献を探してとにかく知識を詰め込みました。
私は1年目の試験で社会的養護のみ落としてしまい(1問分足らなかった・・・)
2年目の試験に向けて買い足したのが「保育士試験科目別リベンジセット 教育原理・社会的養護」です。
【私が実際にやった勉強法】保育士実技試験編
【私が実際にやった勉強法】保育士実技試験編はというと、実技試験は「言語」と「造形」を選択しました。
「造形」対策は、試験までの間、1日1枚、お題を自分で考えて時間内に絵を描き上げる練習をしました。とにかく時間内に描く練習です。「保育士」「園児」「園庭」「保育室の様子」などは頻出なので重点的に練習し、応用が利くように色んなバージョンを考えて描きました。
「言語」対策は、家で椅子のまわりにぬいぐるみを並べて園児に見たて、目線などに気をつけながら素話をします。その様子をビデオに撮って後で見直しながら、改善していきました。気をつけたのは園児一人一人の様子を見ながら話をする、聞き取りやすいよう、はっきりと大きな声で、そして一番大切だと思ったのは楽しそうに話すということでしょうか。笑顔が大事です。
筆記試験を突破できたので、何がなんでも1回で実技試験をクリアしたくて頑張りました。
筆記試験をクリアできれば、資格取得はもうすぐ!
独学で保育士資格取得にかかった費用
私が勉強したのは今から5年ほど前なので、値上がりしているものもあるかもしれません。それでも教材にかかった費用は30,000円程でしょうか。
それとは別に保育士試験受験料が12,700円かかります。
多めに見積もって5万円あれば資格取得は可能です!(試験当日の交通費などは含みません)
もっと安く済ますこともできると思います。私のママ友は私の後に保育士を目指し、独学で私の半分ほどの教材を使い、一発で筆記も実技もパスしました。要領が良いんですね・・・。そんな人もいます。
独学で保育士資格取得はできるのか まとめ
保育士試験は合格率20%前半と難易度は高いですが、独学で合格することは決して無理ではありません。
実際に私は、3歳と1歳の子育てをしながら資格を取得しました。子供の世話が最優先とはじめに決めており、計画的にいかず焦ってイライラするのを回避するため、1日1時間勉強できればOKとマイルールを決めて挑みました。
1時間なら、子供が起きる前、寝た後、時間を作ることは可能ですよね。
受験資格を満たしたうえでやる気さえあれば、誰でも、いつからでも資格取得を目指すことはできます。
保育士は、子育ての経験を生かして働くことのできるとても素敵な職業です。
保育士試験では、満点を取る必要はありません。
6割取れれば合格です。
難しい科目もありますが、今までの知識で解ける問題もあります。
独学で取得費用を抑えて、保育士の資格を手に入れることは十分に可能です!
この記事が、興味のある方の背中を少しでも押せたら幸いです。